暑い季節や体調を崩したとき、
私たちの体にとって必要不可欠なのが
経口補水液(ORS)です。
脱水予防や回復のサポートに役立つこの飲み物ですが、
市販の製品をチェックしてみると、多くの製品に
人工甘味料が含まれていることが分かります。
特にアセスルファムKやアスパルテームのような人工甘味料は
健康への影響を懸念する声があり、飲んでも大丈夫か不安に
思う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、市販の経口補水液に含まれる
人工甘味料の実態とそのリスク、
そして無添加派の方でも安心して使える
“手作り経口補水液”のレシピまで詳しく紹介します。
経口補水液とは?
経口補水液(Oral Rehydration Solution=ORS)は、
水に適切なバランスで塩分(ナトリウム)と糖分を加えた飲料です。
〈対応する主な症状〉
・下痢や嘔吐による脱水
・高熱時の脱水
・激しい運動後の水分・電解質補給
スポーツドリンクよりも電解質(特にナトリウム)の含有量が多く、
体液に近い設計になっているのが特徴です。
市販の経口補水液と人工甘味料の実態
ドラッグストアや通販で販売されている経口補水液の中には
「飲みやすさ」や「低カロリー」を理由に、人工甘味料が
添加されているものが数多くあります。
〈よく使われる人工甘味料〉
・アスパルテーム
・スクラロース
これらは厚生労働省やFDA(米食品医薬品局)などで使用が認可されていますが、
以下のような懸念もあります。
〈懸念されている点〉
・血糖値・インスリンへの影響
・長期摂取の安全性がまだ完全には確立されていない
体調がすぐれない時に摂取することが多い経口補水液だからこそ、
「できるだけ不要な添加物は避けたい」と考える人が増えています。
経口補水液「無添加」「人工甘味料不使用」はあるのか?
楽天市場やAmazonなどで
「無添加」「甘味料不使用」と書かれた商品を探してみましたが、
現時点では完全無添加(人工甘味料・香料・着色料・保存料すべて不使用)
の製品は非常に限られているようで、私が探した範囲では
見つけられませんでした(;^ω^)
たとえば口コミ数も多く高評価の
「ダブルエイド W-AID パウダータイプ」は
パッケージにナチュラルな印象を受けますが、
成分表にはアセスルファムKが含まれています。
無添加で安心!手作り経口補水液のすすめ
そこでおすすめしたいのが、自宅で簡単に作れる「無添加の経口補水液」です。
▼ 手作り経口補水液レシピ(500ml分)
砂糖:大さじ1(約15g)
塩:小さじ1/4(約1.5g)
レモン汁:お好みで(風味づけ・カリウム補給にも◎)
作り方:
冷蔵庫で保存して、24時間以内に飲み切りましょう。
注意点:
濃すぎると逆効果になる可能性があります。
カリウムはやや不足気味なので、バナナやアボカドなど
カリウムの多い食品を一緒に摂取するのがおすすめです。
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経口補水液は市販 vs 手作り|どちらがいいの?
〈市販品〉
添加物:多くは人工甘味料入り
緊急対応:◎(常備可)
〈手作り〉
添加物:自分で選べる(無添加可)
緊急対応:△(すぐに作れない場合も)
日常的な体調管理には手作り、
緊急時や旅行先には市販品を常備という
併用スタイルがおすすめです。
まとめ
経口補水液は、体が弱っているときこそ必要な飲み物。
だからこそ、中身にも気を配りたいですよね。
現状、市販の経口補水液のほとんどには人工甘味料が含まれているため、
健康志向・無添加志向の方にとっては使いづらさがあるのも事実です。
そんな中、手作り経口補水液は「余計なものが入っていない安心感」と
「コストパフォーマンスの良さ」を兼ね備えた選択肢です。
もちろん、重度の脱水や持病がある方は医師の指導のもと、
市販品や医療用の経口補水液を使うことが重要です。
ですが、軽い体調不良や日常的な水分補給には、
ぜひ無添加レシピを試してみてくださいね。